Mercurial > vim
comparison runtime/doc/xxd-ja.UTF-8.1 @ 14372:2a4a2dc35c55
Update runtime files.
commit https://github.com/vim/vim/commit/a9604e61451707b38fdcb088fbfaeea2b922fef6
Author: Bram Moolenaar <Bram@vim.org>
Date: Sat Jul 21 05:56:22 2018 +0200
Update runtime files.
author | Christian Brabandt <cb@256bit.org> |
---|---|
date | Sat, 21 Jul 2018 06:00:09 +0200 |
parents | acc62d455f90 |
children | b19230a8d40a |
comparison
equal
deleted
inserted
replaced
14371:2fb503a18f12 | 14372:2a4a2dc35c55 |
---|---|
20 ファイルや標準入力から 16 進ダンプを作成します。 | 20 ファイルや標準入力から 16 進ダンプを作成します。 |
21 16 進ダンプから元のバイナリに戻すこともできます。 | 21 16 進ダンプから元のバイナリに戻すこともできます。 |
22 .BR uuencode (1) | 22 .BR uuencode (1) |
23 や | 23 や |
24 .BR uudecode (1) | 24 .BR uudecode (1) |
25 のように、バイナリデータを、メールに貼り付け可能な ASCII 形式に変換できた | 25 のように、バイナリデータを、メールに貼り付け可能な ASCII 形式に変換できたり、標準出力に出力することもできます。 |
26 り、標準出力に出力することもできます。 | |
27 さらに、バイナリファイルにパッチを当てるという使い方もできます。 | 26 さらに、バイナリファイルにパッチを当てるという使い方もできます。 |
28 .SH オプション | 27 .SH オプション |
29 .I infile | 28 .I infile |
30 を指定しなかった場合は、標準入力が読み込まれます。 | 29 を指定しなかった場合は、標準入力が読み込まれます。 |
31 .I infile | 30 .I infile |
35 .I outfile | 34 .I outfile |
36 を指定しなかった (または | 35 を指定しなかった (または |
37 .RB \` \- ' | 36 .RB \` \- ' |
38 を指定した) 場合は、標準出力に出力されます。 | 37 を指定した) 場合は、標準出力に出力されます。 |
39 .PP | 38 .PP |
40 引数の解釈処理は適当なので注意してください。パラメータを取らない引数は | 39 引数の解釈処理は適当なので注意してください。 |
41 最初の一文字だけチェックされます。 | 40 パラメータを取らない引数は最初の一文字だけチェックされます。 |
42 引数の文字とパラメータの間のスペースは省略可能です。 | 41 引数の文字とパラメータの間のスペースは省略可能です。 |
43 パラメータは 10 進数、16 進数、8 進数で指定できます。 | 42 パラメータは 10 進数、16 進数、8 進数で指定できます。 |
44 .BR \-c8 | 43 .BR \-c8 |
45 、 | 44 、 |
46 .BR "\-c 8" | 45 .BR "\-c 8" |
61 行末には ascii (または ebcdic) で表した場合の文字が表示されます。 | 60 行末には ascii (または ebcdic) で表した場合の文字が表示されます。 |
62 このモードでは \-r、\-p、\-i は機能しません。 | 61 このモードでは \-r、\-p、\-i は機能しません。 |
63 .TP | 62 .TP |
64 .IR \-e | 63 .IR \-e |
65 リトルエンディアンの 16 進ダンプに切り替える。 | 64 リトルエンディアンの 16 進ダンプに切り替える。 |
66 このオプションは、バイトのグループをリトルエンディアンのバイト順のワードとして | 65 このオプションは、バイトのグループをリトルエンディアンのバイト順のワードとして扱います。 |
67 扱います。標準のグルーピングは 4 バイトですが、 | 66 標準のグルーピングは 4 バイトですが、 |
68 .RI "" \-g | 67 .RI "" \-g |
69 を使うことで変更可能です。 | 68 を使うことで変更可能です。 |
70 このオプションは 16 進ダンプのみに適用され、ASCII (あるいは EBCDIC) 表示は | 69 このオプションは 16 進ダンプのみに適用され、ASCII (あるいは EBCDIC) |
71 変更されません。 | 70 表示は変更されません。 |
72 このモードでは \-r、\-p、\-i は機能しません。 | 71 このモードでは \-r、\-p、\-i は機能しません。 |
73 .TP | 72 .TP |
74 .IR "\-c cols " | " \-cols cols" | 73 .IR "\-c cols " | " \-cols cols" |
75 一行 | 74 一行 |
76 .RI < cols > | 75 .RI < cols > |
85 \-r、\-p、\-i が同時に指定された場合は何の効果もありません。 | 84 \-r、\-p、\-i が同時に指定された場合は何の効果もありません。 |
86 .TP | 85 .TP |
87 .IR "\-g bytes " | " \-groupsize bytes" | 86 .IR "\-g bytes " | " \-groupsize bytes" |
88 出力を | 87 出力を |
89 .RI < bytes > | 88 .RI < bytes > |
90 バイト (2 文字の 16 進数、または 8 文字の 2 進数) ごとにスペースで区切りま | 89 バイト (2 文字の 16 進数、または 8 文字の 2 進数) ごとにスペースで区切ります。 |
91 す。 | |
92 区切らずに出力するには | 90 区切らずに出力するには |
93 .I \-g 0 | 91 .I \-g 0 |
94 を指定してください。 | 92 を指定してください。 |
95 .RI < Bytes > | 93 .RI < Bytes > |
96 の標準設定は \fI2\fP で、リトルエンディアンモードの場合は \fI4\fP 、 | 94 の標準設定は \fI2\fP で、リトルエンディアンモードの場合は \fI4\fP 、 |
97 2 進ダンプの場合は \fI1\fP です。 | 95 2 進ダンプの場合は \fI1\fP です。 |
98 ポストスクリプト形式やインクルード形式で出力するときは、このオプションは使わ | 96 ポストスクリプト形式やインクルード形式で出力するときは、このオプションは使われません。 |
99 れません。 | |
100 .TP | 97 .TP |
101 .IR \-h " | " \-help | 98 .IR \-h " | " \-help |
102 コマンドの説明を出力して終了する。変換は実行されません。 | 99 コマンドの説明を出力して終了する。変換は実行されません。 |
103 .TP | 100 .TP |
104 .IR \-i " | " \-include | 101 .IR \-i " | " \-include |
105 C インクルードファイル形式で出力します。入力ファイルの名前が付けられた静的配 | 102 C インクルードファイル形式で出力します。 |
106 列の定義が出力されます。標準入力の場合は定義の中身だけ出力されます。 | 103 入力ファイルの名前が付けられた静的配列の定義が出力されます。 |
104 標準入力の場合は定義の中身だけ出力されます。 | |
107 .TP | 105 .TP |
108 .IR "\-l len " | " \-len len" | 106 .IR "\-l len " | " \-len len" |
109 .RI < len > | 107 .RI < len > |
110 オクテットだけ出力する。 | 108 オクテットだけ出力する。 |
111 .TP | 109 .TP |
133 .I \-s [+][\-]seek | 131 .I \-s [+][\-]seek |
134 infile の | 132 infile の |
135 .RI < seek > | 133 .RI < seek > |
136 バイト目 (絶対位置、または相対位置) から開始する。 | 134 バイト目 (絶対位置、または相対位置) から開始する。 |
137 \fI+ \fRは、現在の標準入力の位置から相対的な位置を示します | 135 \fI+ \fRは、現在の標準入力の位置から相対的な位置を示します |
138 (標準入力から読み込むときのみ意味があります)。\fI\- \fRは、入力の終わりから | 136 (標準入力から読み込むときのみ意味があります)。 |
139 の文字数を示します (\fI+\fR と同時に指定した場合は、現在の標準入力の位置から | 137 \fI\- \fRは、入力の終わりからの文字数を示します |
140 手前の位置を示します)。 | 138 (\fI+\fR と同時に指定した場合は、現在の標準入力の位置から手前の位置を示します)。 |
141 \-s 引数を指定しなかった場合は、現在のファイル位置から開始されます。 | 139 \-s 引数を指定しなかった場合は、現在のファイル位置から開始されます。 |
142 .TP | 140 .TP |
143 .I \-u | 141 .I \-u |
144 16 進数の表記に大文字を使います。指定がない場合は小文字で出力されます。 | 142 16 進数の表記に大文字を使います。指定がない場合は小文字で出力されます。 |
145 .TP | 143 .TP |
147 バージョンを表示します。 | 145 バージョンを表示します。 |
148 .SH 警告 | 146 .SH 警告 |
149 .PP | 147 .PP |
150 .I xxd \-r | 148 .I xxd \-r |
151 では行番号の評価に関しての暗黙のルールがいくつかあります。 | 149 では行番号の評価に関しての暗黙のルールがいくつかあります。 |
152 出力ファイルがシーク可能なら、各行の行番号が順番通りに並んでなくても構いませ | 150 出力ファイルがシーク可能なら、各行の行番号が順番通りに並んでなくても構いません。 |
153 ん。位置が飛んでいても重なっていても大丈夫です。その場合、次の位置に移動する | 151 位置が飛んでいても重なっていても大丈夫です。 |
154 ために lseek(2) が使われます。 | 152 その場合、次の位置に移動するために lseek(2) が使われます。 |
155 出力ファイルがシーク不可なら、「隙間」だけが処理可能です。隙間は null バイト | 153 出力ファイルがシーク不可なら、「隙間」だけが処理可能です。 |
156 で埋められます。 | 154 隙間は null バイトで埋められます。 |
157 .PP | 155 .PP |
158 .I xxd \-r | 156 .I xxd \-r |
159 は不正な入力をエラーにしません。ゴミは静かに読み飛ばされます。 | 157 は不正な入力をエラーにしません。ゴミは静かに読み飛ばされます。 |
160 .PP | 158 .PP |
161 16 進ダンプを編集するときは注意が必要です。 | 159 16 進ダンプを編集するときは注意が必要です。 |
162 .I xxd \-r | 160 .I xxd \-r |
163 は必要な桁 (\-c 引数参照) だけ 16 進データを読み込んで、行の残りを無視しま | 161 は必要な桁 (\-c 引数参照) だけ 16 進データを読み込んで、行の残りを無視します。 |
164 す。つまり、ascii (または ebcdic) を示している列への変更は無視されます。 | 162 つまり、ascii (または ebcdic) を示している列への変更は無視されます。 |
165 xxd \-r \-p でプレーン形式 (ポストスクリプト形式) の 16 進ダンプを元に戻す場 | 163 xxd \-r \-p でプレーン形式 (ポストスクリプト形式) の 16 進ダンプを元に戻す場合は、列の数は影響しません。 |
166 合は、列の数は影響しません。 | |
167 2 桁の 16 進数と認識できるものはすべて変換されます。 | 164 2 桁の 16 進数と認識できるものはすべて変換されます。 |
168 .PP | 165 .PP |
169 \fI% xxd \-i file\fR | 166 \fI% xxd \-i file\fR |
170 .br | 167 .br |
171 と | 168 と |
175 の結果は違います。注意してください。 | 172 の結果は違います。注意してください。 |
176 .PP | 173 .PP |
177 .I xxd \-s +seek | 174 .I xxd \-s +seek |
178 と | 175 と |
179 .IR "xxd \-s seek" , | 176 .IR "xxd \-s seek" , |
180 の違いは、lseek(2) を使って入力を "巻き戻す" かどうかです。'+' が意味を持つ | 177 の違いは、lseek(2) を使って入力を "巻き戻す" かどうかです。'+' が意味を持つのは、入力が標準入力で、xxd |
181 のは、入力が標準入力で、xxd が起動されたときに標準入力のファイル位置がファイ | 178 が起動されたときに標準入力のファイル位置がファイルの先頭ではなかった場合です。 |
182 ルの先頭ではなかった場合です。 | |
183 以下の例が分かりやすいかもしれません (もっと混乱するかも!)... | 179 以下の例が分かりやすいかもしれません (もっと混乱するかも!)... |
184 .PP | 180 .PP |
185 `cat' が既に標準入力を終わりまで読んでいるので、読む前に標準入力を巻き戻す必 | 181 `cat' が既に標準入力を終わりまで読んでいるので、読む前に標準入力を巻き戻す必要がある。 |
186 要がある。 | |
187 .br | 182 .br |
188 \fI% sh \-c "cat > plain_copy; xxd \-s 0 > hex_copy" < file\fR | 183 \fI% sh \-c "cat > plain_copy; xxd \-s 0 > hex_copy" < file\fR |
189 .PP | 184 .PP |
190 ファイル位置 0x480 (=1024+128) 前方から 16 進ダンプする。 | 185 ファイル位置 0x480 (=1024+128) 前方から 16 進ダンプする。 |
191 `+' は 「現在地からの相対位置」を意味するので、dd が 1k 処理した後から、さら | 186 `+' は 「現在地からの相対位置」を意味するので、dd が 1k 処理した後から、さらに `128' 進めます。 |
192 に `128' 進めます。 | |
193 .br | 187 .br |
194 \fI% sh \-c "dd of=plain_snippet bs=1k count=1; xxd \-s +128 > hex_snippet" < file\fR | 188 \fI% sh \-c "dd of=plain_snippet bs=1k count=1; xxd \-s +128 > hex_snippet" < file\fR |
195 .PP | 189 .PP |
196 ファイル位置 0x100 ( = 1024\-768) から 16 進ダンプする。 | 190 ファイル位置 0x100 ( = 1024\-768) から 16 進ダンプする。 |
197 .br | 191 .br |
198 \fI% sh \-c "dd of=plain_snippet bs=1k count=1; xxd \-s +\-768 > hex_snippet" < file\fR | 192 \fI% sh \-c "dd of=plain_snippet bs=1k count=1; xxd \-s +\-768 > hex_snippet" < file\fR |
199 .PP | 193 .PP |
200 このような使い方はあまりしませんし、`+' を使うこともほとんどないでしょう。 | 194 このような使い方はあまりしませんし、`+' を使うこともほとんどないでしょう。 |
201 \-s を使うときはいつでも、strace(1) や truss(1) を使って、xxd の働きをチェッ | 195 \-s を使うときはいつでも、strace(1) や truss(1) を使って、xxd の働きをチェックすることをお勧めします。 |
202 クすることをお勧めします。 | |
203 .SH 例 | 196 .SH 例 |
204 .PP | 197 .PP |
205 .br | 198 .br |
206 .BR ファイル | 199 .BR ファイル |
207 の最初の三行 (16 進数で 0x30 バイト) 以降を出力する。 | 200 の最初の三行 (16 進数で 0x30 バイト) 以降を出力する。 |
231 .br | 224 .br |
232 204e7567656e74203c746f6e79407363746e7567 | 225 204e7567656e74203c746f6e79407363746e7567 |
233 .br | 226 .br |
234 | 227 |
235 .br | 228 .br |
236 この man ページの先頭から 120 バイトを一行に 12 オクテットずつ 16 進ダンプす | 229 この man ページの先頭から 120 バイトを一行に 12 オクテットずつ 16 進ダンプする。 |
237 る。 | |
238 .br | 230 .br |
239 \fI% xxd \-l 120 \-c 12 xxd.1\fR | 231 \fI% xxd \-l 120 \-c 12 xxd.1\fR |
240 .br | 232 .br |
241 0000000: 2e54 4820 5858 4420 3120 2241 .TH XXD 1 "A | 233 0000000: 2e54 4820 5858 4420 3120 2241 .TH XXD 1 "A |
242 .br | 234 .br |
299 * | 291 * |
300 .br | 292 .br |
301 000fffc: 0000 0000 40 ....A | 293 000fffc: 0000 0000 40 ....A |
302 .PP | 294 .PP |
303 一文字の 'A' からなる 1 バイトのファイルを作成する。 | 295 一文字の 'A' からなる 1 バイトのファイルを作成する。 |
304 '\-r \-s' の後に指定した数値がファイル中の行番号に加算され、結果、余計なバ | 296 '\-r \-s' の後に指定した数値がファイル中の行番号に加算され、結果、余計なバイトが飛ばされる。 |
305 イトが飛ばされる。 | |
306 .br | 297 .br |
307 \fI% echo "010000: 41" | xxd \-r \-s \-0x10000 > file\fR | 298 \fI% echo "010000: 41" | xxd \-r \-s \-0x10000 > file\fR |
308 .PP | 299 .PP |
309 .B vim(1) | 300 .B vim(1) |
310 の中から xxd をフィルタとして実行し、 | 301 の中から xxd をフィルタとして実行し、 |
317 マークされた `a' から `z' までの領域をバイナリに戻す。 | 308 マークされた `a' から `z' までの領域をバイナリに戻す。 |
318 .br | 309 .br |
319 \fI:'a,'z!xxd \-r\fR | 310 \fI:'a,'z!xxd \-r\fR |
320 .PP | 311 .PP |
321 .B vim(1) | 312 .B vim(1) |
322 の中から xxd をフィルタとして実行し、 | 313 の中から xxd をフィルタとして実行し、16 進ダンプされた行を元に戻す。 |
323 16 進ダンプされた行を元に戻す。戻したい行にカーソルを移動して: | 314 戻したい行にカーソルを移動して: |
324 .br | 315 .br |
325 \fI!!xxd \-r\fR | 316 \fI!!xxd \-r\fR |
326 .PP | 317 .PP |
327 シリアル行から一文字読み込む | 318 シリアル行から一文字読み込む |
328 .br | 319 .br |